2012年2月28日火曜日

「つけ麺 坊主」訪問 「極辛麻婆らーめん」を食べる

久しぶりに「つけ麺 坊主」を訪問。もう何度も書いたけれど、「つけ麺 坊主」は私の大好きな水戸の激辛ラーメンのお店だ。数えてみると前回訪問からまたまた一ヵ月以上も経っている。3ヶ月に2回くらいのペースということになるか。ちょっとさびしい。

今日はラッキーなことが二つあった。
一つは、月曜日なのにこのお店が開いていたこと。一応「不定休」ということになっているのだが、月曜日に休みのことが多い。だから半ばあきらめながら向かったのだが、近づいていくと、あの開店を示す店頭ののぼりがはためいているのが見えて、ついうれしくて足が速くなってしまう。われながら大人気(おとなげ)ないなあ。

平日の11時半に入店。先客一人。
食券販売機と向き合う。ざっと見ていくと、何と「極辛麻婆らーめん」のボタンのランプが点灯している。つまりアベイラブルということだ。
このメニューは期間限定らしく、今までタイミングが悪くてどうしても食べられなかった。店内にはこのメニューの貼紙がずっと貼ってあるし、券売機にはボタンがそのまま設けてある。見るたびそれがほんのちょっと恨めしかった。そう今日のもう一つのラッキーは、このメニューが頼めたことだ。
おずおずとそのボタンを押す。そして、もちろんいつものように「白めし」と「ビール」のボタンも忘れずに押す。
カウンターで中ビンのアサヒ・スーパードライをゴクゴクと飲みながら(そうしないとラーメンが出てくるまでに飲み終わらないのだ)製作中の様子を眺める。何やらいろいろ掬いながら鍋に入れ火にかけている。ご主人の段取りを見ていると、期待がどんどん膨らんでくる。わくわくするなあ。

待つことしばし、やがてカウンターの天板にどんぶりが置かれる。お初にお目にかかります。どんぶりの上にトッピングが盛り上がって山をなしていて、なかなか素晴らしい景色だ。
 トッピングはもやしと豚バラと麻婆豆腐。その上に多めに魚粉が振りかけてあって、どんぶりのふちには海苔が一片。スープの赤い表面に、麻婆のあんが流れ込んでつくる赤い濃淡の取り合わせが心をときめかせる。スープの量もたっぷりで、トッピングの小山を崩すと、「海面」が上昇してどんぶりからこぼれてしまいそう。
「海面」上昇を心配しながら慎重に小山を上からそおっと崩しながら食べ始める。あれあれ、今までこの店ではお目にかかったことのない、メンマとニラがもやしの間にあるぞ。
そして、「海面」を低下させるため、ときどきスープをレンゲですくってはふうふうしながら飲む。いつもながら表面の脂が熱い、けどふわっと旨い。そしてそのつど「白めし」を一口ずつ食べる。今度は、麻婆豆腐をはしで二つにして、口に運びふうふうしながら食べる

内容的には、この店の定番「麻婆辣」と「特製らーめん」を合体させた感じだ。この店のメニュー構成は「つけめん系」と「らーめん系」に別れている。そして、それぞれの系列に、この店の売りである麻婆豆腐トッピングのものと、もやしバラ肉トッピングのものとがあるのだ。
たとえば「つけめん系」には、「つけめん」(辛さランキング5位、麻婆のせ、デフォルト・メニュー)と「特製つけめん」(辛さ2位、もやしのせ)がある。これを合体したものが「特製麻婆つけめん」で、これが堂々の辛さランキング第1位の座を占めている。
「らーめん系」でこれに対応しているのが、「麻婆辣」(辛さ4位、麻婆のせ)と「特製らーめん」(辛さ3位、もやしのせ)ということになるのだが、これを合体した、「つけめん系」でいうと「特製麻婆つけめん」にあたるものが、どういうわけかないのである。
今回の「極辛麻婆らーめん」は、「麻婆辣」と「特製らーめん」を合体させ、しかもさらに辛さをアップさせたと思われる「らーめん系」の最高峰メニューということになる。私にとっては大変うれしくも完璧なメニューなのだ。それにしても、このネーミングはなかなかすごいね。私はもはや何も感じないが、初心者はひくかも。

ハウハフと麺を食べ、ハフハフと具材を食べ、レンゲでスープを飲み、そのつどご飯を一口食べる。いつものようにこの作業の回転がだんだんと加速していき、しだいに私は無我と陶酔の境地に突入していく。
そのうち汗と鼻水がとめどなく流れ出してくる。汗は顔面から、頭皮から、首筋から噴き出す。鼻水はあとから後から湧き出してくる。一口、二口、おはしを使っては、ハンカチで汗をぬぐい、ティッシュで鼻をかむ。とにかく忙しい。しかしそうしないと顔を伝った汗が顎からカウンターに滴り落ち、鼻水はどんぶりの中にたれ落ちてしまう。

やがていつの間にか、どんぶりとご飯の茶碗が空になり、私はこちらの世界に戻ってきた。完食。気がつくとそこには汗まみれで、鼻がぐしょぐしょになった私がいた。体内の不浄な物質がすべてきれいに排出されたようなすっきりした気分だ。
汗と鼻水が落ち着いたところで、私はコートを抱えたまま、寒空の下に出て行った。珍しく今回は、この辛さがジャブのように胃に効いてきた。
でもまたすぐに来たくなるんだよよなあ

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