2012年4月2日月曜日

「つけ麺 坊主」訪問 「特製つけめん」と「麻婆めし」

所用があって水戸に出たついでにまた「つけ麺 坊主」を訪問。月曜日なので、もしかしたら休業日かと心配しながら歩いていくと、無事開店していた。ついてるぞ。
前回訪問からは十日ぶり。入り口の自動ドアは例によって全開のまま。午前11時20分入店。先客3人(後客は2人)。
券売機と向き合う。今日のメニューはいつもと違えて「特製つけめん」と「麻婆めし」と「ビール」のボタンを押す。
カウンターのいちばん端に着席。ご主人に食券をわたしながら「特製つけめん」は「大盛り」でお願いする。つけ麺は久しぶりなのでつい勢いで。

私が「坊主」さんのメニューの組み合わせで一番好きなのは、いつも頼んでいる「特製らーめん」と「白めし」(とビール)。訪問が3ヶ月に2回くらいのペースだったので、いつも一番好きなものを頼んでいたわけだ。
じつは二番目に好きなのが、今回頼んだ「特製つけめん」と「麻婆めし」(と「ビール」)の組み合わせだ。前回来店から間隔が短いのと、前々回の「極辛麻婆らーめん」で、ここの麻婆豆腐を久しぶりに食べて美味しかったので、機会あればじっくり味わいたいと思っていたからだ。

ビールをぐびぐびと飲みつつ、いつものようにわくわくしながら待っ。程なくカウンターの前に「特製つけめん」登場。
ずいぶんとお久しぶりでした。最後に食べたのは、たしか昨年の3月。何と一年以上も前、まだ私がサラリーマンだった頃だ。あのとき私は、翌月からは無収入になるので、これが最後の一杯になるかもしれないと、泣きながらお別れしましたね(?)。
刻みネギと魚粉が表面の赤い脂の上に散らしてある。その下には、もやしと豚バラが赤い汁の中に見え隠れ。懐かしいお姿だ。

続いてお皿に大盛りの麺が到着。さっそく、麺をさっと汁につけて、むせないように注意しながら啜りこむ。この場合も蕎麦同様「手繰(たぐ)る」って言うのかな。などと考えている余裕は、じつは、ない。辛くて旨くて……。脂がかなり熱くて、層が厚い。器がラーメンより小さいから当然か。
この店の辛さランキングでは、この「特製つけめん」は第2位で、いつも食べている「特製らーめん」が第3位だから。それより辛いことになる。
たぶん同じくらいの辛さだが、つけ麺のつけ汁の方が濃い分だけ辛さも濃くなるのでランクが上にくるのだろう。しかし、ラーメンの方が麺が温かいから辛さを強く感じる。それに比べると、この「特製つけめん」は私には、そうたいした辛さとは感じられない。で、やや物足りない。

さてつけ麺の食べ方には、私なりのちょっとしたコツがある。
まず麺は一口で食べられる量だけを箸で挟む。まあ十本以内、ふつうには数本くらいか。それを汁にひたし、ひたしたらすぐに食べるのだ(しかしむせないようには注意しながら)。
麺を汁の中でしゃぶしゃぶと遊ばせたり、あるいは箸から離して泳がせたりしてはいけない。つけ汁がよくからむように、あるいは冷たい麺を汁で温めたくてそうするのだろう。しかし、それをすると汁がどんどん冷める。私はそれがいやなのだ。風味が落ちてしまう。
だから麺は、なるべく素早く汁をくぐらせ冷たいままで食べるのがよい。一口で食べられる量だけを箸で挟むのはそのためだ。
それでも、どうしても汁は冷えてしまうから、いつもは麺を大盛りにしない。最後の頃、冷めた汁で麺をたべるのでは後味が悪いからだ。今回の大盛りは、まあ「再会」記念ということで。
頼めば「あつもり」(一回水で締めた麺を、再度温めて盛り付けること)という手もあるが、あれは麺が延びてしまうのでいやだ。

それにしても冷水で締めてあるつけ麺の麺は、いい感じに歯応えがある。中太のストレート麺が、まさにアルデンテ。いつもラーメンとして、温かい汁に入っている状態で食べているので、この歯応えは久しく忘れていた。ここの麺はやはりこうして締めて食べるのがいちばん美味しいようだ。
上記のように麺をさっと汁にひたし、なるべく温めないようにして食べるのは、この麺本来の歯応えを味わう上でも理にかなっているはずだ。

さらに続いて「麻婆めし」登場。
「麻婆めし」は、皿のご飯の上に、カレーライスのように麻婆豆腐をかけたものだ。ご飯はやはりカレーライスと同様、皿の片側に寄せて盛ってあって、ご飯が少ない方に麻婆豆腐がかけてある。
このお店は激辛とともに、この麻婆豆腐が最大の売りだ(これも激辛だけど)。例の東京の有名店を連想させもするが……。
ここの麻婆豆腐は独特で、一般のもののようにひき肉やみじん切りのネギなどは入っていなくて、豆腐とあんのみである。豆腐の塊はかなり大きくて熱く、あんがとにかく美味しい。
この麻婆豆腐をのせたメニューには、つけ麺系なら「つけめん」や「特製麻婆つけめん」があり、ラーメン系なら「麻婆辣」がある。それぞれ100円追加で、麻婆の量を増量することも可能だ。
しかし、じっくりとここの麻婆豆腐を味わいたいとき、私は断然この「麻婆めし」を選ぶ。

私の食べ方はこうだ。まず白いご飯には目もくれず、豆腐とあんをどんどん食べていく。辛い、美味しい。あんがかかっているご飯は食べるが、しかし白いご飯部分はなるべくあんで汚さないようにする。
 麺と交互にこうやって食べていき、麻婆豆腐がなくなれば、当面、白いご飯には手をつけないで残しておく。最初に皿に盛り付けられたご飯のだいたい三分の二が残っている感じだ。

 そして、麺を食べ終わると、おもむろにレンゲでご飯をすくい、そのまま今度は残った汁も少しすくって、レンゲ上でご飯を汁にひたし一緒に食べるのである。ちょうどスープ・カレーを食べる要領だ。これが美味しい。麺をつけたときとはまた違って、汁の旨さが引き立つのだ。しかし、ご飯を一度に汁に投入して、雑炊のようにしてしまうと、せっかくの辛さがぼやけてしまう。だからそのつど、ご飯と汁は混ぜなければならない。
レンゲにはほんの少ししかご飯が乗らないから、何度も何度もこれを繰り返す。このときまさに至福の時間が過ぎてゆく。
そして、ご飯を食べ終えたら、最後の最後にポットに入ったスープで割って残りの汁をきれいに完食する。欲張ってスープを入れ過ぎるとちょっと臭みが出てしまうので、ほどほどが肝要だ(何でもそうだけど)。

 カウンターの上をきれいに拭いて店を出る。満腹だ。さて次回は
例によって千波湖を一周、ついでに偕楽園の拡張部分もぐるっと大きく巡って帰った。
偕楽園の拡張部分は、本園よりゆったり広々としていて気持ちいい。梅は満開、桜のつぼみもふくらんでいた。

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